大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2015-01-01から1年間の記事一覧

AMATERASU写真展

昨日久しぶりに六本木へ行った。目的はミッドタウンの富士フイルムフォトサロンで開催中の写真展を見るため。 ミッドタウン「富士フイルムフォトサロン」 今月23日より29日までAMA・アマテラスの会主催の第十九回AMATERASU展が行われている。 AMA・アマテラ…

ニコンD5300テスト撮影

ニコンD80が故障したので、D5300に替えることにした。ネット通販で注文したら、すぐに届いた。 昨日届いたニコン D5300 早速テスト撮影をしようとしたが、このテのカメラは初めてなので難しい。近くにあったAF50mm F1.8 の標準レンズを付けてみた。 古いタイ…

ニコンD80からD5300へ

ついに「ニコンD80」が故障した。フル充電したバッテリーでも動かなくなったのだ。バッテリーの劣化だと思ったが、メーカーで見てもらったらカメラの故障。修理代が2万円近くかかるので、買い替えることにした。 故障したニコンD80。もう1台も同じ症状 8年く…

三ッ沢公園から富士山

片づけ、整理がいつになっても終わらない。気分転換に近所を散歩してみた。休日とあって三ッ沢公園は、多くの人たちが思い思いに楽しんでいる様子だった。 三ッ沢公園入口付近 初めてこの公園に足を踏み入れたが、テニスコートや競技場、乗馬練習場、子供用…

海抜0.8mから46mへ

引っ越しをすると、意外なものが出てくる。見慣れぬ海外の紙幣があった。現地語しか書いてないが、絵柄の雰囲気からするとモルディブのようだ。左上の紙幣の縦・横の比率は、あまり例がない。 古い海外の紙幣 右上の紙幣は裏だが、縦のデザインになっていて…

サヨナラ墨田区

10月初旬に引っ越すことになった。現在の住まいである墨田区東駒形に来たのは'87年10月なので、28年になる。交通便利ということもあって、長々と居ついてしまった。 ベランダからの風景('15年9月) 家のベランダからの風景は何の変哲もないが、天気によって…

スーパームーン

きょうは満月。しかも月が1年で最も地球に近づくため、より大きく明るく見える。スーパームーンというそうだ。 スカイツリーとスーパームーン(19時) 19時ごろ、家からはスカイツリー方面に上がった。 薄い雲が効果的に(19時半) 薄い雲が月を覆っていたた…

3年ぶりのコモド(最終回)

ダイビング最終日も北エリアのポイント。今回もウミガメによく出会った。ウミガメが増えていて多いのは、世界的傾向かもしれない。 これはタイマイでエサが異なる 増えている理由は、人工ふ化などの保護活動が盛んに行われているからだが、アオウミガメが増…

3年ぶりのコモド(6)

北エリアの代表的な二つのシーマウントのポイントに、それぞれ2本ずつ潜った。今回は流れがほとんどなかったためか、迫力ある捕食シーンはなかった。 ギンガメアジ ギンガメアジもいたことはいたが、オスが真っ黒の婚姻色になるのは見られなかった。 このポ…

3年ぶりのコモド(5)

夜の間に北上。早朝、北エリアのポイントに到着。北を代表するシーマウント、いわゆる隠れ根のポイントが二つある。 イエローリボンスイートリップス 今回は流れがなかたため、どの魚ものんびりしているうえ、ばらけていた。撮影はしやすいが… ペアで行動す…

3年ぶりのコモド(4)

南エリアでのダイビングを終えて北上。北と南の中間に位置する代表的なポイントのピンクビーチへ。骨格が赤いクダサンゴの仲間が細かく砕け、白い砂と混じってピンクに見える。 ㊙のピンクビーチ 希望者のみピンクビーチに上陸。実はこの写真のビーチとダイ…

3年ぶりのコモド(3)

南エリアのポイントは、リンチャとコモド両島の南端に点在している。夜の間にリンチャ島からコモド島南端に移動。メインはマンタポイントだが、あいにく波が高い。マンタは当たり外れがあるが、今回は…。 近くを通ってくれたマンタ 4チームに分かれ、クリー…

3年ぶりのコモド(2)

コモド諸島ダイブクルーズの最大の特徴は、移動コースが南北ということ。北と南では環境や生物相が異なるので、変化に富んだ海中景観が楽しめる。 泳ぐコモドドラゴン 南エリアにもたくさんのポイントがある。リンチャ島の南端は、野生のコモドドラゴンが海…

3年ぶりのコモド(1)

先週、インドネシア・コモド諸島ダイブクルーズに行った。毎年ダイブクルーズには行っているものの、最近はラジャアンパットやスペシャルクルーズばかりだった。 コモド諸島北部のエリア('10年10月) コモドの最後は'12年9月なので、3年ぶりということにな…

これまで使ったレギュレーター

片づけをしていたら、古いレギュレーターが出てきた。いつごろ使っていたのか覚えがない。レギュレーターを買ったのはダイビングを始めたばかりのときだけで、その後は買った記憶はない。借りたりいただいたりが多かった。 シーフロンティアⅢと'82年ごろの写…

タヒチの印象深い魚(ボラボラ編)

'97年1月にタヒチ・ランギロアで初ダイビングをしてすっかり気に入り、翌年もう一度行った。その後はやはりピースボート関連(タヒチから乗船や下船)で何度もタヒチを訪れた。しかしダイビングをしたのは、先述のランギロアで2回とボラボラ島の1回の計3回だ…

タヒチの印象深い魚(ランギロア編)

テレビ朝日の「旅サラダ」でタヒチを紹介していた。昔から憧れの海だったが、遠いこともあってなかなか行けなかった。チャンスが訪れたのは'96年12月、ケアンズからタヒチまでピースボトに乗船することになり、初めてタヒチ・ランギロアでダイビングした。 …

早熟なベラたち

魚類の観察で最も興味をそそられるのが、求愛や産卵など繁殖に関する行動だ。産卵に至るまでの駆け引きや感情の変化が読み取れると、一層楽しくなる。 小さなメス(黒い2尾)に求愛するオス ベラ類のそうした行動を観察していると、オスが幼魚を追いかけてい…

水中ストロボの話

水中用のストロボが登場したのは'68年ごろで、ただしアメリカだった。アメリカのダイビング雑誌『SKIN DIVER』'69年5月号には5~6種類のストロボの広告が載っていた。日本で市販されたのは確か'73年で、SEA&SEAのイエローサブ(YS)32だった。 '69年の広告…

水中写真専用フィルム

フィルム整理をしていたら、おもしろいものが出てきた。コダックの「水中専用リバーサルフィルム」で撮った写真だ。このアンダーウォーターフィルム(以下UWフィルム)が登場したのは確か1993年だったと思うが、「世界初」ということで一時話題になった。 UW…

イソギンチャクの背伸び!?

クマノミ類が住むことができるイソギンチャクは、日本には10数種ある。その中にジュズダマイソギンチャクという種も。触手が数珠に似ているのでこの名が付いた。生息場所のほとんどは砂地で、住んでいるのはクマノミの幼魚が多い。 クマノミの若魚が住むのは…

戦争と平和について

終戦70年ということで、戦争に関する特別番組や映画、催し物が多い。開戦当時、軍事力や資源など米軍とだけを比べても雲泥の差だったにもかかわらず、戦争を始めたのはなぜなのか。国民は反対できなかったのか。お国のために死ぬとはどういうことなのか。終…

イルカの写真(2)

御蔵島の一部のイルカが、利島に移り住んだという噂があった。確か2006年ごろだ。友人に誘われ、利島に行ったのは'11年7月。 美鈴選手と利島のイルカ 同行したのは、フリーダイビングの日本・アジア記録保持者の平井美鈴(現岡本美鈴)選手。モデルをしてく…

イルカの写真(1)

あでやっこ水中写真展でメンバーと雑談した際、イルカの話になった。「イルカの写真も撮るのですか?」と問われた。「撮るイメージはないですけど…」とも言われた。 三宅島から漁船で御蔵島へ('94.10) そう言われればそうかもしれない。以前の消えたブログ…

あでやっこ水中写真展

第21回あでやっこ水中写真展が開催中だ。主催の「あでやっこ水中写真倶楽部」は、神戸や大阪など関西中心に在住されている女性ダイバーのグループ。 あでやっこ水中写真展の案内状 倶楽部員の一部の方々とは倶楽部結成前から知っているので、毎回写真展の案…

黄化個体の不思議(最終回)

ギチベラの成魚の体色を大別すると3タイプある。そのうちの一つが黄化個体で、比較的よく見られる。 黄色同士。ヘラヤガラと 黄化個体のギチベラは、ヘラヤガラの「隠れみの」の相手にされることがよくある。 婚姻色のオス オスは白やオレンジ、黒などが入っ…

黄化個体の不思議(4)

コガネアジは30cmくらいの小型のアジ。黄化個体が多いためだろうか、和名の由来になっている。 黄化個体のコガネアジ(コモド諸島) 単独ないしは2~3尾で行動し、大きな群れはつくらない。海外のサンゴ礁域ではよく見られるが、日本では少ない。 両タイプの…

黄化個体の不思議(3)

ヒメウツボは全長30cmくらいにしかならない小型種。魚名の「ヒメ」は、小さいという意味の場合が多い。 身を乗り出すヒメウツボ(奄美) ヒメウツボが日本の図鑑に登場したのは'94年発刊の『日本産魚類生態大図鑑』(益田一/小林安雅著、東海大学出版会)。…

黄化個体の不思議(2)

ヘラヤガラも黄化個体がよく見られる。半分は黄化個体という感じがするが、目立つ色だからだろう。実際にはもっと少ないのかもしれない。 黄化個体のヘラヤガラ ヘラヤガラは基本的には単独で行動している。ゆっくり移動しているか、岩陰などで休んでいる場…

黄化個体の不思議(1)

魚の体色はさまざま。それぞれ意味があるのだろうが、以前から黄色の体色が気になっている。というのは、水の中ではよく目立つからで、なぜわざわざ目立つ色なのだろうか。 マルクチヒメジ。通常タイプも1尾いる ヤマブキスズメダイやキイロサンゴハゼなどの…