大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

黄化個体の不思議(2)

ヘラヤガラも黄化個体がよく見られる。半分は黄化個体という感じがするが、目立つ色だからだろう。実際にはもっと少ないのかもしれない。


 黄化個体のヘラヤガラ                                                               

イメージ 1

ヘラヤガラは基本的には単独で行動している。ゆっくり移動しているか、岩陰などで休んでいる場合が多い。










リュウキュウイソバナに隠れる
イメージ 2

通常の体色は茶色や灰色、あるいはその中間色で、個体によって微妙に違う。また、感情の変化で縞模様が現れたり、複雑な模様が出ることもある。










逆立ちしてチャンスを待つ
イメージ 3

ヘラヤガラは魚食性で、生きた魚しか食べない。捕食方法はさまざまで、海底にじっとして小魚のスキを狙う場合もある。











ヒフキアイゴに乗る
イメージ 4

他の魚に乗って行動することも多い。「隠れみの」といい、海底にいる小魚に見えないように移動しながらスキをつく。











激しく追って求愛(?)するヘラヤガラ
イメージ 5

通常の体色のヘラヤガラが、黄化個体のヘラヤガラを激しく追ったり、体をすりつけるような行動を何度か観察したことがある。その様子は縄張り争いなどではなく、求愛行動のように見える。そうすると黄化個体はメスということになるが、どうなのだろう。

身近な魚でもわからないことがいっぱいだ。