大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マナベベラについて

ベラ科のマナベベラは全長約10cmになり、高知県以南の西部太平洋に分布している。生息場所は枝状サンゴの周辺。サンゴのポリプや粘液を主に食べているからだ。オスの体色は基本的には赤茶色なのだが、周辺には青っぽい色、中央付近には黄色味を帯びた個体も…

体色変化著しいホウライヒメジ

ヒメジ科のホウライヒメジは、房総半島以南の太平洋、インド洋に分布している。全長約40cmになり、岩礁域やサンゴ礁域に単独あるいは10尾前後のグループで行動する。体色は薄茶で、口元から体の後方に暗色の帯が2本あり、尾柄部に黒斑が入っている。 ホウラ…

ハナゴイの分布

ハタ科ナガハナダイ属のハナゴイは、赤紫色をした美しい魚。オスは全長約12cmになり、背ビレが大きく、赤い斑紋が入っているが、個体によって斑紋の大きさが違ったり、まったくないものいる。メスはひと回り小型で、背ビレも小さく赤い斑紋もない。相模湾以…

身近なハンター・エソ

海の中には、さまざまな食性の魚が生活している。もちろん肉食性もいるが、獲物をくわえている場面にはあまり出会えない。小さな獲物なら素早く飲み込むからで、大きすぎた場合は、横取りされないよう本能的に岩陰に隠れてしまうからだ。そんななかで、最も…

イカの繁殖期到来(アオリイカ編)

コブシメと並んでダイバーお馴染みのイカがアオリイカだ。特に温帯域でよく目にする。シンドウイカ科で腕を伸ばすと約60cmになる。ただし、通常見られるのは30~50cmで、大型のものは繁殖期に現れる。房総半島以南の西部太平洋に分布するが、沖縄のものは別…

イカの繁殖期到来(コブシメ編)

イカの繁殖期が来た。沖縄などのサンゴ礁域でよく見られるコブシメは、体内に甲羅のような甲あるのでコウイカの仲間でコブシメ科に属す。腕を伸ばすと大きさが70cmほどになる、大型のイカだ。沖縄では3~5月が繁殖期で、この時期になると産卵場所にやって来…

なぜ?額の角・ツマリテングハギ

ニザダイ科テングハギ属のツマリテングハギは、額の部分に長い角がある。専門的には「角状突起」というらしい。ツマリテングハギは伊豆半島以南の太平洋、インド洋に分布しているが、日本ではあまり見られない。全長70cmに達するようだが、通常は40~50cmの…

ヒゲニジギンポの生態

イソギンポ科ヒゲニジギンポ属はヒゲニジギンポ、オウゴンニジギンポ、カモハラギンポ、サツキギンポの4種が日本に分布している。同属は、毒牙を持っていることが特徴。そのため天敵は少ないとされている。ヒゲニジギンポは全長約7cmで、奄美大島以南の西部…

マリンダイビングフェア開催!

このところダイビング関連のイベントはすべて中止になり、楽しいこと、思い出に残るようなことは何もなかった。そんな折、ようやくマリンダイビングフェア2021が予定どおり開催された。入場者は事前登録、検温、消毒などの感染対策を万全にしての開催だった…