大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キツネベラとヒレグロベラ(2)

ヒレグロベラはキツネベラとはまったく逆。慶良間や奄美で成魚は普通に見られるものの、幼魚はめったに見られない。 ヒレグロベラの幼魚(水納島) 初めてヒレグロベラの幼魚に出会って撮影できたのは、水納島だった。全長約2cmととても小さく、最初はキツネ…

キツネベラとヒレグロベラ(1)

幼魚はたまに見るけれど、成魚はめったに見られないという魚がいる。その逆もあり、なぜなのか不思議でしかたがない。 キツネベラの幼魚(慶良間) キツネベラの幼魚は黄色や白、黒が入っていてとてもきれい。特に黄色い部分は輝いているようで、薄暗い海底…

テングカワハギの習性

先日開催された上方水中映像祭りのプログラムに「あなたの水中写真見せて♪」があった。その中でテングカワハギの写真もあり、評判がすこぶるいい。 2ペアのテングカワハギ(座間味) というのは、通常ペアでの行動が多いテングカワハギが、確か6尾くらいサン…

ユカタハタにそっくり!

サンゴ礁域でよく見られるユカタハタ。きれいなので、被写体にされることが多い。それに比べてあまり知られていないのがコクハンハタだ。 コクハンハタ(座間味) ユカタハタと色合いや大きさが一緒ということもあって、間違えられることもある。 コクハンハ…

ホホスジタルミのこと

別種とよく似ているため、混同されていた魚は少なくない。ホホスジタルミもそんな魚のひとつ。マダラタルミと混同されていて、『日本産魚類大図鑑』(東海大学出版会 '84年刊)には載っていなかった。 ホホスジタルミの成魚(ラジャアンパット) ホホスジタ…

ヒレが長~い魚たち

前回のヒレナガハギは、いうまでもなく背ビレや尻ビレが長いのが和名の由来。今回は通常の魚でヒレが長めの魚を集めてみた。 ハタタテダイ(座間味) 背ビレの一部が長い魚はたくさんいるが、個体差もある。擦り切れたり他の魚につつかれたりして短くなるよ…

ヒレナガハギの体色・斑紋

幼魚期は体の色も模様もきれいなのに、成長するとそうでもなくなる魚はたくさんいる。ヒレナガハギもそんな魚だ。 色鮮やかな幼魚 全長5~6cmのころは黄色っぽくて艶やか。見つけるとついついレンズを向けてしまう。 全長約8cmの幼魚 少し大きくなると色がく…

DIVE SERVICE YANO 2月会

西表島の「DIVE SERVICE YANO」恒例の2月会が4日夜、原宿で開催された。常連のお客さんの他に、矢野氏と交流がある水中写真家やムービーカメラマンがたくさん集まることが特徴でもある。 会場の様子 この日は雄輔、宏冶、杉森、峯水、武内、広部、古島、中川…

なぜ牛の舌!?

いま制作中の写真絵本は『どこにいるかな?うみのさかなたち』で、カムフラージュがテーマ。 ミナミウシノシタ カレイ類も数種掲載するが、○○ウシノシタという魚も何種かいて、なぜウシノシタなのか疑問が生じた。たぶん上からみた体型が牛の舌に似ているか…

ランドマークタワーからの眺め

天気がすごく良かったので、仕事の合間に出かけてみた。行先は、横浜のシンボル「ランドマークタワー」の展望フロア。 ランドマークタワー 快晴で空気が澄んでいる時期に昇ってみたかったのだ。入場料は1000円だが、満65歳以上は800円だった。 横浜港。ベイ…