幼魚はたまに見るけれど、成魚はめったに見られないという魚がいる。その逆もあり、なぜなのか不思議でしかたがない。
キツネベラの幼魚(慶良間)
キツネベラの幼魚は黄色や白、黒が入っていてとてもきれい。特に黄色い部分は輝いているようで、薄暗い海底でもよく目立つ。
キツネベラの幼魚(奄美)
キツネベラの成魚(慶良間)
成魚となると慶良間ではめったに見られない。今まで3回しか出会っていない。それも外洋に面したところで、しかもメスと思われる個体だ。ベラ類は外見では雌雄の判断がつかない、ちょっとややこしい種類なのだ。図鑑ではキツネベラのオスは、体後部の黒斑が薄いか消えているかで、小笠原に多いらしい。
キツネベラの成魚(奄美)
奄美でも成魚は珍しく、昨年初めて見て撮影できた。でもやはり外見はオスではなかった。
3~4cmの幼魚はそのあと、一体どこで過ごすのだろうか。