大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

なぜ牛の舌!?

いま制作中の写真絵本は『どこにいるかな?うみのさかなたち』で、カムフラージュがテーマ。


ミナミウシノシタ                                                                  

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カレイ類も数種掲載するが、○○ウシノシタという魚も何種かいて、なぜウシノシタなのか疑問が生じた。たぶん上からみた体型が牛の舌に似ているからに違いないが、一般的でないものに例えることが奇妙に思えてしかたがない。








ミナミウシノシタの顔
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この仲間はササウシノシタ科に属し、日本には16種分布しているようだ。その中でダイバーが目にするのは45種。ミナミウシノシタは有毒で、カレイ類では珍しい。白いドーナツ状の模様が点在しているのが本種の特徴。








アマミウシノシタ

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アマミウシノシタは大型で、約40cmになる。生息数は多くないようで、今まで出会ったのは沖縄本島水納島、慶良間が各1個体で、奄美大島2個体。










アマミウシノシタの顔
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体の色は濃い茶色なのだが、砂をかぶっていることが多いので見つけにくい。












シマウシノシタ
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シマウシノシタはよく目立つ模様をしているが、三宅島で一度出会ったに過ぎない。生息数がそう多くないのだろう。しかもフィルムの時代で、最後のフィルムで撮ったこのワンカットしかない。