奄美でも一度幼魚に出会った。体の黒い帯は2本で、腹ビレも黒いのが本種の特徴。
全長約6cmの幼魚(慶良間)
成長するにしたがい、後ろの黒帯が徐々に消えてくる。と同時に体の色や模様が成魚のそれに似てくる。
ヒレグロベラの成魚(慶良間)
成魚になると黒い帯は斜めになり、尾ビレの下側先端まで続く。
婚姻色でアピールするオス(慶良間)
ヒレグロベラのオスとメスはふだん見分けがつかないが、繁殖期になるとわかる。慶良間での繁殖期は冬で、産卵前にオスは顔の縞模様をはっきりさせ、腹部を白くしてメスにアピールする。このときふだんは黒い腹ビレが、白っぽくなるのを写真で知った。