2018-03-06 ヒレグロベラとキツネベラ 日記 #生物学 同じ海域にもかかわらず、成魚は普通に見られるものの、幼魚はほとんど見られないことがある。沖縄の座間味島ではヒレグロベラの成魚はごく普通だが、幼魚は見た覚えがない。 ヒレグロベラの成魚 成魚はガレ場や転石帯をエサを探しながら行動している。 約3cmのヒレグロベラの幼魚(水納島) これがヒレグロベラの幼魚だが、出会ったのは沖縄・水納島。キツネベラの幼魚とそっくりだが、本種は尾柄部に黒斑がある。 約5cmの幼魚(水納島) さらに成長すると尾柄部の黒斑は消え始め、こんな感じになる。 約3cmのキツネベラの幼魚(座間味) ヒレグロベラと正反対なのがキツネベラだ。幼魚はよく見られる。 キツネベラの成魚(座間味) しかし成魚はめったに出会えない。これまで外洋に面したポイントで2~3回見たにすぎない。もともと分布の中心が沖縄からずれているのかもしれない。もしそうなら、なぜ幼魚は頻繁に出現するのだろうか。やっぱり不思議だ。