大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

海カレンダー 2025

今年も来年の海カレンダーが出そろった。毎年座間味島から贈ってくれる、うみまーる企画のカレンダーの2025年版は、ちょっと変化した。

「海と空の出会う場所 2025

 

これまで5種だったのが4種になり、その代わりに2種のサイズが大きくなった。そのうちの1つ「ちゅら海のなかまたち」は「こころほほえむ海~Okinawa」にタイトル変更となった。

サイズが大きくなった上の2つと、下は卓上カレンダー

 

全部の写真の中から最も興味深かったのは、「HAPPY」の2月に使われていたもので、アオウミガメが海草を食べている姿を、クモウツボが見ている、という写真。連続写真になっていて、「いないいないばぁ」というタイトルがついている。

前足の動きを連続写真で表現している

 

写真展「海で逢いたい」のメンバー有志が制作した「ときめきの海」。カレンダーにふさわしい写真は、大倉寛史さんのスクの群れ。明るくて広がりもある。佐々野浩さんのイルカの群れもよい写真だが、暗すぎる。カレンダーは日付の部分がほぼ白なので、適正露出の写真でも暗めに見えてしまう。そのため、やや明るめのほうがカレンダーには合う。

左「ときめきの海」、右、スクの群れとイルカの群れ

 

「水中映像サークル」のメンバー有志が制作した卓上カレンダー。この中で林保男さん撮影のトビヌメリの産卵が際立っているが、日中のようになっている。産卵は日没後だと思うが…。

カレンダー用写真は12か月見続けなければならないので、そのことを考えて選ぶ必要がある。

「水中映像サークル」の卓上カレンダーとトビヌメリの産卵