3月中旬にNHKBS「ワイルドライフ」で奄美ロケをしたいと相談があった。魚類の繁殖がテーマということなので時期は6月、そして撮影できる魚類を伝えた。ところが、緊急事態宣言が出て延期。結局7月になった。ベラ類は昼間、夕方はキンチャクダイ類やハコフグ類を狙った。コバンザメも撮るつもりだったが、この時季は激減していた。この番組は9月14日に放送された。
ギチベラの産卵とワイルドライフの取材スタッフ
2018年10月にNHK「ダーウィンが来た!」で奄美を取材した。群れるコバンザメの謎に迫るという企画で、おもしろいシーンはたくさん撮れたのだが、産卵は見られなかった。「ワイルドライフ」の取材で撮れれば使う予定だったが…。結局、ある程度謎が残ったまま8月9日に放送と成った。
「ダーウィンが来た!」のタイトル
本来であれば4月の第1週末に開催のはずだった「マリンダイビングフェア」が、2度の延期となり、8/21~8/23に開催された。当然感染対策はしっかりと行ったうえであるが、出展数や入場者も例年と比べると少なく、やや寂しい催しとなった。
「マリンダイビングフェア」の入口
昨年より制作中だった写真集が、ようやく10月末に出版できた。当初は6月下旬の予定だったが、緊急事態宣言が出てやむなく中断。さらに予期せぬ事態が発生し、4か月も遅れてしまった。今回は印刷にも立ち会い、貴重な体験もした。これまで海外を含む多くの水中写真集を見てきたが、本書のような別種同士のかかわり合いを突き詰めたものはなかった。そのような意味では、新風を吹き込んだのではないかと思っている。
写真集『サンゴ礁の海 生きるための知恵くらべ』
すみだ水族館・展示飼育チームのKさんから連絡があった。大水槽に小笠原のヨスジフエダイを入れたこと、クラゲの展示をリニューアルしたとのこと。早速行ってみると、群れているはずのヨスジフエダイは食事の時間でバラバラだった。クラゲの水槽は水面上から見られるように工夫し、色変化する癒しのスペースになっていた。
すみだ水族館のクラゲ展示スペース
感染拡大が収まらないため、恒例の「海をみつめて」忘年会も中止となった。しかし、到底我慢できない人たちもいて、有志がミニ忘年会を計画。
12/19に川崎の「FU-KU」に於いて少人数で密かに開催した。
人と気軽に会い、雑談したり食事をしたりする当たり前の生活が「しあわせ」なことなんだと改めて気づいた1年だったように思う。来年は少しでも早く「しあわせ」な世の中に戻ることを祈りつつ…良いお年を!!
FU-KUの入口と名物の魚のクッキー