新型コロナウィルス感染予防対策で、いろいろなものが自粛になっていた。昨年から制作していた写真集もしかり。ここにきてようやく再開した。今回の写真集は自ら企画したもので、自分からというのは『奄美 生命の鼓動』(講談社)以来2冊目になる。
宣伝用のチラシ
テーマは共生が主なのだが、そうとは呼べないような別種同士のかかわり合いも多く取り上げている。長年不思議に思いながら撮影してきたテーマなので、まとめることができてうれしい。
3種の魚が狩りをしている場面(コモド)
NHKBSの「ワイルドライフ」の奄美ロケも制作協力することになっていて、ようやく明日から行けることになった。この番組は、最新の撮影機材を駆使し、最先端の研究調査で解明した動物の行動や生態を長期取材。生きものたちの姿を通して知られざる地球の鼓動を描く自然番組。
ワイルドライフのHPより
「ワイルドライフ」の基となるのは「ダーウィンが来た!」が多く、伝えきれなかったものや新たな魅力を引き出して番組にするという。今回は「コバンザメ」のときに取材した素材が基になるらしい。ちなみに「ダーウィンが来た!」(コバンザメ)は、8/9 放送予定。
コバンザメの群れ
そして今回は、この時期に繁殖する魚類に狙いを絞る。長年観察・撮影してきた思い入れのある被写体たちはクロハコフグやアカハラヤッコ、スミツキベラ、モンスズメダイなど。だが、ここのところ異常気象が続いているので、いったいどうなるのだろうか。神に祈るしかない。
この時季見られるクロハコフグの求愛