トノサマダイのペア(コモド諸島)
ユウゼンのように由来がわかるものもいるが、なぜそのような和名になったのかわからないものも。チョウハンやトノサマダイなどだ。
分布図とペア(ラジャアンパット)
トノサマダイは日本中部以南の西部太平洋に分布するが、成魚が見られるのはサンゴ礁域で、奄美諸島以南だろう。かなり分布は広範囲で、東はフィジーあたりまで。たいていペアで行動している。
ウミカラマツのそばに(奄美)
奄美ではだいたい決まった場所に出現する。というよりはその近辺が住み場所なのだろう。黒崎東というポイントで、水深約23mあたりに大きなウミカラマツがあり、クダゴンベがいたり、近くにはホタテツノハゼもいるのでよく行き、そのときにトノサマダイと出会うのだ。
4月になると、そのウミカラマツにイカの卵が産み付けられることがある。卵の形からするとアオリイカだろう。トノサマダイはそれをつついて食べる。卵はたくさんあるので、食べきれないほどだ。不思議と他の魚は食べに来ない。
「殿様」への献上品だからだろうか。