3月5日、写真展「海で逢いたい」は無事終了した。50数点の出品作の中で、ブイをつなぐロープに挟まっているオオモンカエルアンコウの写真があった。撮影場所は真鶴で、約1か月もロープのところにいたという。思い起こしてみると、確かにこのカエルアンコウはロープのそばにいることが多い。

奄美のほとんどのダイビングポイントにはブイが設置されている。その固定用ロープにカエルアンコウが乗っている場合があり、ほとんどがオオモンカエルアンコウなのだ。

ロープやブイのそばには小魚が集まるので、エサには困らないのだろう。だが、ロープに住み着くワケはどうもそれだけではなさそうだ。しばらく観察していたら、ゆっくりとあくびをした。

ロープは流れやうねりで揺れることが多い。その揺れがオオモンカエルアンコウにとっては心地よいのではないだろうか。

オオモンカエルアンコウの幼魚が、ロープに住み着いていたこともあった。子供のころからなので、オオモンカエルアンコウのロープ好きは、筋金入りだ。
全長約5cmの幼魚(奄美)
