大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「天狗」と付く魚

魚にはテング〇〇〇という和名のものが少なくない。テングダイ、テングチョウチョウウオ、テングハギなどすぐに数種は思い浮かぶ。 テングダイも長いのは吻(八丈島) 「天狗」は、赤ら顔で鼻が異様に高く、背中に翼をもつ想像上の妖怪。鼻が特徴的だが、魚…

イセエビ養殖に朗報!

今朝のNHK「おはよう日本」で「クラゲライダー」を取り上げていた。「クラゲライダー」とは、海の中を漂うクラゲに付いて一緒に行動する生きもののことで、幼魚や甲殻類の幼体が多い。 放送された「クラゲライダー」の一場面 撮影していたのがNHK大阪の河野…

サザナミヤッコの幼魚はどこ?

キンチャクダイ科のサザナミヤッコは全長約40cmで、千葉県以南の中・西部太平洋、インド洋に分布している。 サザナミヤッコの成魚(コモド諸島) 本種はサザナミヤッコ属で、日本では他にタテジマキンチャクダイ、ロクセンヤッコ、アデヤッコなどが含まれる…

印象深いシテンヤッコの顔

キンチャクダイ科のシテンヤッコは、相模湾以南の中・西部太平洋、インド洋に広く分布する。ただし本州で見られるのは、幼魚や若魚と思われる。 特徴的なシテンヤッコ(座間味) 全長約30cmになるが、通常見られるのは20~25cmが多い。シテンヤッコは顔がユ…

サンゴに依存する魚

サンゴがなくなると、生存できなくなる魚はたくさんいる。イソギンポ科のセダカギンポもそんな魚。サンゴが住みかなのだ。 隙間にいるセダカギンポ(座間味) 分布は紀伊半島以南の太平洋、インド洋。全長約10cmで、サンゴ礁や岩礁に生息しているが、警戒心…

アミメフエダイについて

フエダイ科のアミメフエダイは、全長約30cmで琉球列島以南の西部太平洋、東部インド洋に分布している。赤茶色の格子模様を「網目」に例えて和名が付けられている。 スミラン諸島のアミメフエダイ 最初に出会ったのは東部インド洋のアンダマン海・スミラン諸…

おさかな天国・コモドの海(最終回)

今年は水中写真を1枚も撮っていない。ブログに使用したのは動画から切り出したもの。そう、静止画からビデオ(動画)に替えたのだ。 愛用のビデオカメラ 理由は、一眼レフを2台(マクロとワイド)持って潜るのがしんどくなったことと、魚類の生態や行動を動…

おさかな天国・コモドの海(6)

大潮の干潮時に砂の島が現れた。コモドで見たのは初めて。今までもあったに違いないが、タイミングが合わなかったようだ。 海峡に出現した砂の島 現れたのはコモド島とリンチャ島の間のリンチャ海峡。当然潮の流れが強くなるところで、人気ポイントがいくつ…