大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

イセエビ養殖に朗報!

今朝のNHKおはよう日本」で「クラゲライダー」を取り上げていた。「クラゲライダー」とは、海の中を漂うクラゲに付いて一緒に行動する生きもののことで、幼魚や甲殻類の幼体が多い。


放送された「クラゲライダー」の一場面
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撮影していたのがNHK大阪の河野英治氏。潜水取材班で、昔からよく知っているカメラマンだ。今回の取材で新たな発見があった。







幼体がクラゲを食べているシーン
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甲殻類の幼体が、クラゲを食べるシーンを撮影したのだ。このことは知られていなかったので専門家に見ていただいたところ、クラゲを食べていることが確認された。イセエビの幼体も食べることが明らかになった。





クラゲに群がるイセエビの幼体
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そこで、三重県のイセエビ養殖場の協力の下、実験を行った。イセエビの幼体をたくさん入れた水槽にクラゲを入れてみると、群がってクラゲを食べたのだ。







クラゲライダーのカニ。穴が開いている
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イセエビの幼体のエサはムラサキイガイという貝だが、もしクラゲに替われば経費節減になるため、実用化に向けて研究を続けるという。そういえばクラゲに穴が開いていることがあるが、食べられた可能性が高い。「クラゲライダー」は近いうちに「ダーウィンが来た!」で放送する予定とか。楽しみだ。