大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

おさかな天国・コモドの海(6)

大潮の干潮時に砂の島が現れた。コモドで見たのは初めて。今までもあったに違いないが、タイミングが合わなかったようだ。


海峡に出現した砂の島
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現れたのはコモド島とリンチャ島の間のリンチャ海峡。当然潮の流れが強くなるところで、人気ポイントがいくつもある。









数個体のマンタが現れることも
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マンタポイントの「マンタファーム」もこの近く。水深10mの平坦な海底が牧場のように広がり、マンタが「放牧」されているようなのでこのポイント名が付いている。マンタが通り過ぎることが多いが、運がよければ数個体まとめて見られる。






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別のポイントでマダラトビエイが現れた。通常は近寄ると遠のいてしまうのだが、この個体は逃げようとはせず、のんびりと泳いでいる。回り込んで、ダイバーのいるほうへ向かわせたら、写真を撮ってと言わんばかりにヒレを止めた。








地域変異のセダカタカサゴ
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魚群が目に飛び込んできた。近づくとピンジャロスナッパーた。タカサゴ科でセダカタカサゴという和名がある。地域変異なのだろうか。パプアニューギニアのものは赤いのに、コモドで出会ったのは茶色だった、







婚姻色になったカスミアジ
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カスミアジがおかしな動きをしていたので観察を続けると、オスが黒い婚姻色になってメスを誘っていた。これまでギンガメアジやナンヨウカイワリの黒くなる婚姻色は見たことがあるが、カスミアジは初めて。オスが群れの中からメスを誘い出したが、浮上する時間が来てしまった。