フエダイ科のアミメフエダイは、全長約30cmで琉球列島以南の西部太平洋、東部インド洋に分布している。赤茶色の格子模様を「網目」に例えて和名が付けられている。
最初に出会ったのは東部インド洋のアンダマン海・スミラン諸島。17年前のことだ。よく潜っていた慶良間や奄美では見たことがなかったので図鑑で調べて和名を知った。
石垣で初撮影(2007年)
その後
石垣島に行った際、アミメ
フエダイに出会い、初めて国内で撮影した。
再度石垣で撮影(2008年)
図鑑によると、本種は魚食性で縄張り意識が強く、同種に対しても排他的な行動をとると記してあった。また、分布については、
琉球列島でも特に
八重山諸島に多いとも書かれていた。
縄張り意識が強く、単独で行動している本種なのだが、今回コモド諸島で7~8尾群がっている場面に出会った。排他的な行動は特に見られず、わりあい平和的だった。この様子をビデオで撮影できたが、海域によって性格も異なるのかもしれない。
また、イソギンチャクに寄り添っていたササ
スズメダイの幼魚を狙って何度もアタックしている場面も目撃した。魚食性であることが確認できた一瞬だった。