大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ピースボート出航断念

新型コロナウィルスによる影響はいろいろなところに出ている。「ピースボートの船旅」もしかり。ピースボートとは1983年に設立されたNGOで、客船をチャーターして乗客を募り、地球一周の船旅を通して国際交流や平和活動などを行っている。今年春からはオーシャンドリーム号とゼニス号の2隻体制で船旅を行う予定だったが、出航を取りやめている。
4年前のパンフレットで、このときは横浜港から乗船した

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8月下旬にはオーシャンドリーム号による、第105回地球一周の船旅、そして約1週間後、ゼニス号による、第2回プレミアム地球一周の船旅が予定されていた。しかし、6/17に中止が決定した。例え日本が終息しても、各国に寄港して燃料、水、食材などを確保する必要があるため、やはり厳しいようだ。
実はゼニス号に乗船する予定だった。途中のペルーで合流し、イースター島タヒチ、ハワイを経由して横浜に帰港する、1か月ちょいの船旅だったが、幻になってしまった。これまで10回くらい乗っているが、ゼニス号はピースボートクルーズ史上最大の客船で、乗客定員1800名とか。船内も今までより豪華らしいだけに、乗れなかったのは残念でしかたがない。

幻になったゼニス号による第2回プレミアムクルーズ

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イースター島へは15年前の第48回ピースボートの船旅で行った。このときはチリのバルパライソで合流し、イースター島に寄ってタヒチで下船した。イースター島は大きな港がないため、沖に停泊して数隻の小型ボートで何往復もしなければならず、しかも波が高かったために相当時間がかかり、島での滞在時間はとても短かった。
イースター島のモアイ像(2005年)

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ピースボートは乗客以外にも「水先案内人」と呼ばれる各分野の専門家も乗船し、船内でセミナーやワークチョップなどを行う。ミュージシャン、映画監督、写真家、ジャーナリスト、俳優、料理研究家、平和活動家などが水先案内人として乗船されることが多く、以前に児童文学作家・灰谷健次郎氏や旭山動物園園長・坂東元氏とお会いしたこともある。
第48回クルーズのトパーズ号(下船したタヒチ港、05年)

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今回のコロナの影響で、経済的にかなり厳しいところが多い。NGOピースボートも同じで、船旅に出られないことで収入が激減しているようだ。先日も寄付のお願いのメールが来た。今までお世話になっているうえに、このような団体が運営できなくなってしまうのは忍びないので、少しだけ寄付をした。ピースボートとは30年近くの付き合いになるので、また地球一周の船旅を航行できることを願っている。
第91回クルーズのオーシャンドリーム号。深夜まで続いシンガポール出航祭(16年)

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