完成したミステリーサークル
10日間でサークルをつくり始めから完成、産卵、ふ化と一連のシーンが撮影できた。
初めて撮った産卵と論文の一部(89年6月)
この後はサンゴの産卵を狙うという。
サンゴの産卵には思い出がある。29年前に座間味で初めて撮影したからだ。それまではGBRのデータ&写真しかなく、沖縄でもと思い続けていたところ、琉球大学の先生が瀬底島での産卵の論文を発表。それを入手したが英文なので訳もわからず、「6月の満月のあと」だけを頼りに撮影へ向かった。
ムカシサンゴの仲間(89年6月)
座間味在住の小野篤司氏(現小野にいにい)と宮村幸文氏(現ハートランド)を連れ出し、古座間味ビーチから入った。移動していると、中層に浮かぶ卵が。しかしどのサンゴかはわからない。そうこうしているうちにようやくわかった。形がよくて写真写りがよいサンゴばかり見ていたのだが、実際は岩の表面を覆ているサンゴだった。
これがきっかけとなり、その後も小野氏が観察を続け、いろいろな種のサンゴの産卵を撮り、ダイビング誌に掲載したことにより一般ダイバーに広まった。
その後は「阿嘉島臨海研究所」の研究で産卵パターンがわかり、撮影も比較的簡単にできるようになった。
最近はサンゴの産卵に詳しいサービスもたくさんあり、情報を聞いてから行けばいいのでいい時代になったものだ。