大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

奄美・ミステリーサークルの撮影

海に行っていると、時の経つのが早い。あっという間に予定の10日が過ぎた。


係留しているボートに向かう
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今回のNHKスーパーハイビジョンによる奄美ロケも、6年前の「ダーウィンが来た!」、5年前のBBCLIFE STORY」のときと同様、大型ボートをポイントに係留し、小型ボートで通う方法をとった。








のんびり移動中のアオウミガメ                                             
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水温は約24.5℃で、平年より1℃高い。これがどう影響するかは未知。
ボートの下付近では、かなりの確率でアオウミガメに会える。奄美ではなぜかタイマイは少ない。








アマミホシゾラフグのメス
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大潮が過ぎたころにミステリーサークルをつくり始める傾向があるので、手分けして探す。初日は見つからなかったが、アマミホシゾラフグは3個体いることが確認できた。その中にメスらしき個体もいた。サークルができる前にメスに出会ったのは、おそらく初めてだ。







つくり始めのサークル(5月19日)                                               
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2日目につくり始めのサークルがいくつかあった。合計5つだったが、特筆すべきは最も浅い水深15mIカメラマンが見つけたことだ。他は21m1つ、24m3つなので、いかに効率的かがわかる。ここを中心に二手に分かれて24mも撮影することにした。







完成したサークル(5月24日)
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予想どおり5日でサークルは完成した。誰かに教わったわけでもないのに、いつも同じ形できれいな産卵床をつくるとは、まさしくミステリーだ。これで翌日に産卵するわけだが、それを見られずに帰る日が来てしまい、後ろ髪を引かれる思いで25奄美を後にした。