大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

丸いイソギンチャク大集合

イソギンチャクが丸まっていることがよくある。水温が高い海域で見ることが多い。丸まる理由は定かではないが、画としておもしろいので見つけると必ず撮る。


体壁は紫(コモド)                                           

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クマノミ類が住めるイソギンチャクは10数種あるにもかかわらず、丸くなるのはセンジュイソギンチャクのみ。このイソギンチャクに住めるのは(日本では)ハナビラクマノミカクレクマノミだけ。ふだんは下側になっている体壁の色には変異がある。







熱帯域ではよく見られる(ラジャアンパット)

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イソギンチャクの体色は、体内に共生している褐虫藻の色といわれている。体壁の色は茶や黄緑、紫、オレンジなどがある。











白いのはわりあい珍しい
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これもインドネシアのラジャアンパットだが、体壁は白。住んでいるのもカクレクマノミだ。ちなみに水面に写っているのはジャングルの木。










ハナビラクマノミが住んでいた(慶良間)
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こちらは鮮やかな赤。ハナビラクマノミはシライトイソギンチャクにも住むが、センジュイソギンチャクに住んでいる個体のほうが、体色は濃くなる。










色合いがおもしろい(石垣)                                           

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ちょっと見える触手が白いので、白化現象を起こしていると思われる。そのため体壁も色あせたようになっていて、不思議な色合い。












惹かれる被写体のひとつ(タイ・タオ)
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こちらも色あせた感じの紫。どうして丸くなるのかはわからないが、なぜか惹かれてしまう。これからも見つけ次第レンズを向けることだろう。