『毒魚の自然史』の表紙と裏表紙
編著者の松浦先生から、ミステリーサークルの写真を使用したので献本したいと事前に連絡をいただいていた。
ミステリーサークルの写真が載ったページ
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914112039.jpg)
松浦先生には、ミステリーサークル関連の写真を数点コピーしてお渡ししていて、研究論文等に必要な場合は自由に使っていただいている。この本の第一章「フグ類の分類と生態」にミステリーサークルの写真がモノクロで掲載されている。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914112044.jpg)
毒魚で最も有名なのはフグ類で、やはりそのことについて多くページを割いている。しかしフグ類は免許を持った調理人が捌く決まりなので、中毒する可能性は低い。危険なのは釣りなどで得た魚を自分で調理する場合だ。シガテラ毒を持つ魚がいるからで、バラフエダイやバラハタ、オニカマスなどにその可能性が高い。
アオブダイ。海域によっては無毒
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914112047.jpg)
意外に知られていないのはアオブダイ。通常は無毒なのだが、時として中毒を起こすという。それもシガテラとは異なり、パリトキシンという毒らしい。中毒が多発しているのは九州で、死亡例もあるというから注意が必要だ。シガテラ毒やパリトキシン毒は食物連鎖によって起こるため、海域や個体により無毒という場合もあるのでややこしい。
アカエイ。尾の付け根付近に毒トゲがある
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/youjiuo/20190914/20190914112052.jpg)
この他にも刺毒魚についても書かれている。刺される被害が多い魚はアカエイやヒラタエイらしい。もちろん被害者はダイバーではなく、潮干狩りなど浅瀬の海岸を歩いていて刺されるケースが多いようだ。
いずれにしてもこうした書物を読んで、知識を身につけておいても損はない。