11月上旬、アメリカの放送局「A+Eネットワークス」のプロデューサーより連絡があった。テレビ番組でミステリーサークルを取り上げたいので、画像を借りたいとのこと。メールをやり取りするうち、動画も貸すことになった。
きっかけは、2013年7月1日発行のイギリスの科学雑誌『Scientific Reports』に川瀬裕司、大方洋二、伊藤公昭の連名で発表した論文「小さなフグが海底に造る巨大な “ミステリーサークル”」。これを見て企画したそうだ。使用料はドルで提示され、納得いく金額だったので電子契約書に署名。この日の為替は1ドル150円で、円安がこれほどうれしいことはなかった。
きっかけになった論文の一部
その数日後、別の担当者からインタビューしたいが受けてくれるかとの問い合わせがあった。ZOOMでとのことだったため、詳しい友人に相談し、引き受けることにした。通訳もこちらで手配することになったため、昔からの友だちにお願いした。
貸した画像のミステリーサークル
ZOOMでのインタビューは、さまざまな条件を考慮した結果、浅草橋の貸会議室で行うこととし、日時は11/28の午後10時(ニューヨークは午前8時)に決まった。
貸した動画の一部のアマミホシゾラフグ
最初は緊張してしまい、インタビュアーから「もっとリラックスして」と言われる始末。本題に入ってからは、ミステリーサークルを初めて見たときの感想や、撮影した経緯、フグを見た瞬間はどんな気持ちだったかなど、心情に関する質問が多かった。また、フグがこのようなきれいな造形物をつくるのを発見したのは「世界初」という点で、その裏付けを取るため、学者に問い合わせを行い、その結果NHKの自然番組に企画立案し、ロケに至った話などもした。
貸会議室でのZOOMの様子
インタビューアーが代わり、ミステリーサークルができるシーズンや法則のようなものがあれば知りたいというので、シーズンは4月下旬~8月上旬で、基本的には大潮~小潮~大潮の順でひと月に2回つくることも話した。こうして約40分のインタビューは終了。二人の友人の助けもあって、インタビューは無事終わったのだった。
ZOOMでインタビュアーの質問に答える