大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

魅惑の底生生物(イソバナ編)

イソバナの仲間(イソバナ科)はイソバナ、オオイソバナ、リュウキュウイソバナなどが主。イソバナは高さが15cm程度で温帯域に適応しているのに対し、他の2種は高さ50cmを超える大型種で、琉球列島などの亜熱帯・熱帯域に分布する。 イソバナとハリセンボン…

魅惑の底生生物(ヤギ編)

ヤギ類には主なものでもウチワヒラヤギ、アミメヒラヤギ、ミナミヒラヤギ、フトヤギ、ホソエダアカヤギ、ムチヤギなどがあり、形状や色彩はさまざま。写真では識別が難しいので、ここではヤギに統一する。 ヤギに絡まるウツボ('92年、宇佐美) ヤギにウツボ…

魅惑の底生生物(ウミトサカ編)

ダイビングを始めたころ、海底に付着しているウミトサカやイソバナ、ヤギなどのいわゆる底生生物に心惹かれた。 ウミトサカとカゴカキダイ('75年、真鶴) 照明を当てると鮮明な色が浮かび上がり、形もさまざま。どうして海中にこのような原色のものが存在す…

NHK「あさイチ」でまさかの…

今朝のNHK「あさイチ」のジャパナビというコーナーは、神奈川県の真鶴半島を取り上げた。 高台からの真鶴港。「あさイチ」より ダイビングを始めたころによく行っていたので、懐かしく見ていた。 伝説のダイバーを演じたイノッチ 魚介類などのグルメを紹介し…

あるイソバナの話

奄美大島で初めて潜ったのは25年前。それまで通っていた慶良間とは魚類相が若干違っていることや、トサヤッコとヤイトヤッコが簡単に見られるので驚いた覚えがある。 見事なイソバナ('92.4) あるポイントに大きなイソバナ(大型のものはリュウキュウイソバ…

水中映像祭で感じたこと

15日(土)「水中映像サークル」主催の第34回水中映像祭が開催された。水中映像サークルは、約35年前に大橋禄郎、工藤昌男両氏とぼくの3名が発起人となって誕生した。 水中映像祭の案内状とプログラム 写真やビデオを撮るだけではなく、音楽やタイトルを入れ…

藻類を育てるスズメダイ

スズメダイ科は日本に約90種生息する。その中で藻食性スズメダイは数種。代表的なのはクロソラスズメダイ、ハナナガスズメダイ、スズメダイモドキ、ルリホシスズメダイ、ダンダラスズメダイなど。 藻食性のクロソラスズメダイ そのほとんどが縄張りを持ち、…

イベント盛りだくさん

この時期はイベントが多い。7日から9日は、池袋で「マリンダイビングフェア」が開催。このとき限定で出会える人もいるため、必ず行くことにしている。 マリンダイビングフェア受付 今回は7日に行った。さすがに平日なので、出会うのはシニアダイバーズクラブ…

生命力抜群・ミツボシクロスズメダイ

海で出会う魚で生命力がすごいと思うのは、ミツボシクロスズメダイやフタスジリュウキュウスズメダイだと思う。これらは絶滅危惧種には絶対に指定されないと断言できる。 サンゴイソギンチャクに住む幼魚(富戸) 特にミツボシクロスズメダイは、幼魚期にク…

バンガイカーディナルフィッシュの生態

今回の写真展「海で逢いたい」のテーマ部門は顔だった。それに合わせてバリ島で撮ったバンガイカーディナルフィッシュの写真を出展した。親の口から赤ちゃんが外を見ている、という写真だ。 写真展とは別カットの写真(バリ) タイトルと説明文は次のとおり…