見事なイソバナ('92.4)
あるポイントに大きなイソバナ(大型のものはリュウキュウイソバナかオオイソバナだが、見分けが難しいのでイソバナとする)があり、フィッシュアイレンズで撮影した。そのときのログブックにはポイント名「黒崎」と記してあった。
形が異なるイソバナ('07.9)
その後、奄美でダイビングのイベントが始まり、年3回通うことに。だが、あのイソバナがあるポイントは潮が速いことが多い。また黒崎には東と西があり、潮止まりで潜れたとしても西が多く、あのイソバナはない。東の同じ場所とおぼしきところに行ったのは、10年後のことだった。しかしイソバナは形が違っていて、小さい。だからそのときは撮っていない。
新たに生育した(?)イソバナ('09.6)
場所が違うのだと半ばあきらめていたが、撮影したイソバナはもしかしたら釣り船などのアンカーで折られてしまい、新たに成長したのではないかと思えた。下のほうに死滅した太い幹が残っていたからだ。
太い幹が1本なくなった('11.4)
それからはそのポイントに潜る度に撮影した。次第に大きくなっていったが、'11年2月に見たときには2本あった太い幹が1本なくなっていた。
この先どうなるのだろう('14.4)
イソバナは潮の流れに対しては強いが、フィンで蹴られたり、アンカーロープなどに引っかかると簡単に折れてしまう。
長年同じイソバナを観察・撮影してみて、もろさと逞しさの両方持ち合わせている生きものだと思った。