大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

オウギチョウチョウウオの意外な生態

オウギチョウチョウウオは、アフリカ東岸から中部太平洋に至る広い範囲に分布している。しかし、日本ではあまりお目にかかれない。沖縄あたりが北限だからだろう。


オウギチョウと分布図(コモド)

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80年代はしょっちゅう座間味に行っていたのだが、会えないので憧れだけが募った。












オウギチョウのペア(モルディブ)                                           

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82年に初めてモルディブに行ったのだが、オウギチョウのペアがたくさんいて、拍子抜けしたのだった。その当時はニコノスだったのでいい写真は残っていないが、その後一眼レフが手に入ったので、二度目、三度目のモルディブではずいぶん撮影した。








日本では初のオウギチョウ(座間味)                                             

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沖縄・座間味で初めて出会ったのは90年のお正月。忘れもしない「嘉比牛瀬」というあまり入らないポイント。ホンソメワケベラに近寄ってきたところを撮った。このときはペアではなかった。









ハクテンカタギ(白枠)との雑種(シパダン)
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その後マレーシアのシパダンに行ったら、オウギチョウはもちろんだが、雑種と思われる個体が見られた。おそらくハクテンカタギが相手に違いない。それも3個体くらい見た。










ハナグロチョウ(白枠)との雑種                                           

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座間味でも雑種に二度出会ったことがある。二度ともハナグロチョウチョウウオとの雑種と思われた。一度目はハナグロチョウチョウウオと一緒で、二度目はハクテンカタギとペアを組んでいた。ハクテンカタギもハナグロチョウチョウウオも分類的にはオウギチョウチョウウオと近いため、交雑種ができるのだろう。チョウチョウウオ類の中でも本種は雑種が最も多いようだ。