オニヒトデを食べるホラガイ
付着生物つつくフエヤッコダイ
オニヒトデは強靭なトゲがあるため、その他の天敵は見当たらないが、強いて挙げれば健康なサンゴだ。オニヒトデの卵や幼生はプランクトンとして3~4週間浮遊生活するが、その間はサンゴ類がエサにすることがあるため天敵になる。
オニヒトデを食べるサザナミフグ
約14年前、沖縄・慶良間諸島にオニヒトデが大量発生した。地元のガイドはダイビング中に見つけるとナイフで切り刻んだりして退治。するとそれをサザナミフグやモヨウフグが食べた。フグは学習し、ダイバーについて行くようになった。
生きたままでもオニヒトデを裏返すとフグは食べることができるが、すぐに丸まってトゲで防御する。そこでガイドとともにオニヒトデを裏返したまま、周囲に石を置いて「はりつけの刑」にした。モヨウフグが集まってきたが、大きな個体が独占しようと他を追い払うばかりで、なかなか食べない。そのうちオニヒトデは石をはねのけ、通常の姿に戻った。
すぐ丸まって防御態勢になる
魚は協力し合う気はさらさらない。
奄美でもオニヒトデを見つけるとガイドが退治をしていた。やはりモヨウフグがつきまとい、切り刻んだものは食べていた。ただし指示棒で刺したオニヒトデはすぐに丸まり、食べることはできない。手を加えてあげないと食べられないのでは、天敵にはならない。
フグ同士が協力し合えば強力な天敵となるのだが…惜しい!