ロクセンヤッコもいるが、警戒心がとても強い。座間味島に通い始めたころ(約37年前)は、ダイバーを見ると一目散に逃げて行ったものだ。追い込み網や魚突きが盛んだったからだろう。したがって、そのころの写真は海外で撮ったものしかなかった。
座間味のロクセンヤッコ('04年)
時代と共に漁を行う人が減少したからだろうか、'90年代後半ころからはロクセンヤッコもそれほど警戒しなくなり、運がよければ撮影できるようになってきた。
ホンソメワケベラに…('07年、座間味)
特にクリーニングされているとき、静かにしてさえいればかなり接近できるようになってきた。
こちらはカクレエビの仲間にクリーニングされているところ。
海外の図艦のロクセンヤッコのページ
ロクセンヤッコの不思議なところは、幼魚が見られないこと。『日本の海水魚』(山と渓谷社)にも幼魚は載っていない。海外の図鑑『ANGELFISHES & BUTTERFLYFISHES』を見ると、幼魚は濃紺の地に白の横縞で、ワヌケヤッコとそっくり。実は同属の幼魚のパターンは濃紺に白い縞模様をしている。
ロクセンヤッコの幼魚は、一体どこで暮らしているのだろうか。