大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

改名した魚たち(2)

コショウダイの仲間は成長の段階で体色・斑紋が変わるものが多いため、混同されていた。'90年代初めごろだったと思うが、再検討された。


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その結果、それまでシマコショウダイと呼ばれていた種は、ムスジコショウダイになった。











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ややこしいことに、それまでムスジコショウダイと呼ばれていた種もいて、それが再検討後はヒレグロコショウダイに変わった。










ゴマモンガラ
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再検討や見直しということではなく、突然変わったものもいる。ゴマモンガラだ。以前はツマグロモンガラという名前だった。『南日本の沿岸魚』('75年、東海大学出版会)ではツマグロモンガラになっているが、解説にはゴマモンガラともいうと書かれている。







ハクセイハギ
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この当時は別名というのもけっこうあった。もしかしたら学者によって呼び方が違っていたのかもしれない。ハクセイハギもゴマモンガラ同様、その時代にはゴマウマヅラという名前だったが、いつの間にか現在の名に変わった。








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2008年ごろだったと思うが、魚類の標準和名の中に差別的用語が入っているものは見直すことで検討された。その結果、いくつかの種が変わったが、最もダイバーに身近だったのはイザリウオだ。検討後の和名はカエルアンコウ
アンコウの仲間で英名がフロッグフィッシュなのでこの名になった。