大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

マグロの救世主になるか!? スマ

絶滅危惧種に指定されたクロマグロの代わりとして、スマが注目されている。先日もスマの養殖に取り組んでいる様子がTBSのニュースで報じていた。
 
 
スマ養殖の共同研究(TBSニュースより)
イメージ 1愛媛大学愛媛県の共同研究で、現在は実験的に生簀で養殖をしていて、再来年度に実用化を目指しているという。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上がスマで下はカツオ(日本産魚類大図鑑より)
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スマはサバ科で、ヒラソウダ、カツオ、マグロ類に近い。全長は1mに達するが、多くは50cm程度。背中に縞模様、胸ビレの下に数個の黒点があるのが特徴。黒点がお灸の跡に見えることからヤイト(灸)の別名がある。
 
 
 
 
 
 
 
キビナゴを追うスマ(八丈島
イメージ 3マグロやカツオは外洋を回遊しているので、我々ダイバーが出会うことはまずない。しかしスマは、沿岸にも時折やって来るので見る機会はある。魚にちょっと詳しいダイバーなら知っているはず。ただしキビナゴなどの小魚を追って来ることがほとんど。そのため、猛スピードで通り過ぎるだけなので観察・撮影は難しい。
 
 
 
 
 
味も申し分ないようだ(TBSニュースより)
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スマは慶良間で食べた覚えがあるが、味まで覚えていない。ニュースの中ではカツオより脂気が少なくてさっぱりしているとのこと。養殖の場合は脂が乗ってさらに美味しくなるという。期待したい。