大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

”幻の黄金アジ ”とは?

昨夕のテレビで ”幻の黄金アジ ”が取り上げられていた。黄色っぽいマアジのことだ。一般的なマアジは背中のあたりが黒っぽく、やや細いのに対し、黄色っぽくてやや太いのが特徴。


TBSニュースより

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黒っぽいタイプより少し大型で美味だという。それで  ”幻の黄金アジ ”になっているわけだが。










TBSニュースより

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実はタイプが二つあるのは生息環境による違い。テレビでも説明があったが、黄金アジは岸近くの瀬(根)に付いてあまり回遊しないタイプで、キアジと呼ばれている。









キアジ(東伊豆・富戸)
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一方、沖合いを回遊するタイプはクロアジと呼ばれている。したがって、我々ダイバーが出会うのはほとんどキアジなので、幻でもなんでもない。




 






傷があるキアジ(西伊豆・大瀬崎)                                             

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キアジの群れの中には、傷を負った個体も見受けられることが多い。沖合に出れば天敵に狙われやすくなるので、根に付くこともあるのかもしれない。