大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

魚類研究者としての天皇陛下

きのうは天皇陛下の誕生日。今年で81際になられた。天皇は魚類の研究者としてもよく知られている。
 
誕生日の記者会見(宮内庁のHPより)
イメージ 1特にハゼ類が専門で、皇太子時代に『日本産魚類大図鑑』('84年発行 東海大学出版会)の中でハゼ類の解説を書かれている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
御即位二十年を記念して開催されたハゼ展 
イメージ 2'09年には天皇陛下御即位二十年記念展示「ハゼの世界とその多様性」が国立科学博物館で開催された。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
魚類学会で発表中と講演要旨('85年)
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皇太子時代に魚類学会で発表されたこともある。ぼくは雑誌の取材で会場の国立科学博物館へ行ったが、警備が厳重で不思議に思った。講演要旨に明仁親王の名を見て納得したのだった。チチブ(淡水ハゼ)の分類に関する発表で、そのとき撮影してよいものか迷った。腰を浮かせて皇太子の顔も撮ったが、SPに連れ出されやしまいかと冷や冷やしたのを覚えている。決死の思いで撮った顔写真だが、探してもない。
 
 
 
新種記載されたキツネメネジリンボウ(伊豆海洋公園通信)
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東宮御所には生物学御研究所があり、魚類、特にハゼ類に関する専門家も数名いる。'90年前半に友人が柏島で未記載種と思われる共生ハゼを発見し、ぼくも撮影に行った。そのときすでに東宮御所の研究者が採集しに来られるとのことだった。その後そのハゼは'94年に新種記載され、キツネメネジリンボウという和名が付けられた。