大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

ゴマモンガラの生態

11月2日放送のNHKダーウィンが来た!」はゴマモンガラだった。卵を守っているとき凶暴になることは、経験豊かなダイバーなら知っている。 
 
エサを探しているゴマモンガラ
イメージ 1繁殖期以外のゴマモンガラは、近寄って行くとゆっくり遠ざかる。接近して撮影ができるのは、エサを食べているときかクリーニングを受けているときだ。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウニの殻も大好物
イメージ 2ゴマモンガラが好むエサはエビ、カニなどの甲殻類やウニ類、貝類など。サンゴをかじって壊していることもあるが、サンゴを食べるわけではなく、隙間に潜む甲殻類を狙っているのだ。
エサを食べているときも、接近すると怒ることがある。
 
 
 
 
 
 
ホンソメワケベラがクリーニング中
イメージ 3岩陰などでじっとしていることがある。大抵はクリーニングを受けているときだ。クリーニング中は、体の前と後ろがより白くなる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
歯をむき出して攻撃してくる
イメージ 4卵を守っているときは、ダイバーが近寄ると攻撃してくる。ところが前述の番組では、産卵前の産卵床をつくり始めた時点で攻撃性が出ることを観察した、と言っている。それだけではなく水温も関係していて、卵がふ化に適した水温(28℃)を下回ると攻撃性が失われるとのこと。番組では確か25℃と言っていた。
 
 
 
 
 
ピンク色をした卵塊の世話をするゴマモンガラのメス
イメージ 5水温によってというのはわかるが、産卵床をつくり始めていても、翌日水温が下がったら攻撃性がなくなった、と番組では解説していた。しかしどうも納得いかない。本当にそんなことがあるのだろうか。
それはともかく、この写真は真上から静かに下りながら撮影した。この後、攻撃されたのはいうまでもない。