座間味ロケを終えて帰ってきた。今回は水中が3日、陸上が半日という撮影スケジュールだったが、なんと荒天で高速船が欠航。那覇に1泊するハメになってしまった。
翌日のフェリーで島に渡り、午後3時から海に出た。北風がやや強いうえにくもり空で、良好とはいえないコンディション。
高月山からの阿護の浦。浅瀬にトウアカクマノミがいる
今回のロケで一番に取り上げたかったのがトウアカクマノミ。長年撮影したことがある、思い出深い魚だからで、現在はどうしているか確認したかった。
潜ってみると環境は少し変わっていたものの、トウアカクマノミは元気に暮らしていた。成魚が2尾、幼魚は5尾見られた。また、住みかであるイボハタゴイソギンチャクは、多少大きくなっている感じがした。
サンゴ礁やさまざまな環境が揃っている慶良間諸島。その中で色鮮やかなリュウキュウイソバナが多いのも特長のひとつ。ライトを当てると真っ赤に浮かび上がる。
ハタの仲間スジアラをホンソメワケベラがクリーニング
共生もぜひ紹介したい生態だった。ただ時間の関係や台風による環境破壊もあったため、充分な取材ができなかった。特にヤシャハゼは生息数が減少し、おまけに警戒心が強い個体しかいなかった。
なお、放送日は1月3日の予定だったが、4日になる可能性もあるとのことで、まだ調整中
らしい。