海の日(7月17日)の夜、NHKで「潜れ!さかなクン 沖縄やんばる特集」が放送された。その中で、日本で見られるクマノミ類6種の紹介もあった。
「潜れ!さかなクン」のタイトル
クマノミ類は恩納村で撮影されたようで、卵を世話するトウアカクマノミも出てきた。トウアカクマノミは日本で最も数が少ない。その理由は、共生するイボハタゴイソギンチャクが日本には少ないから、とさかなクンは説明していた。間違いではないが、正しくない。
トウアカクマノミを見るさかなクン(「潜れ!さかなクン」より)
なぜかというと、沖縄の魚類学者から聞いた話では、昔トウアカクマノミはよく見られたらしい。激減したワケは、埋め立てだ。沖縄が日本に復帰してから急速に開発が進み、入江などの浅瀬はどんどん埋め立てられた。今トウアカクマノミが見られるところは、深くて埋め立てに適さなかったから。
瀬良垣ビーチのトウアカクマノミ。水深約13mなので免れた
静かな入江を好むイボハタゴイソギンチャク&トウアカクマノミが減少したのは、自然環境を考えずに開発を推し進めたことが原因ということを、影響力のあるさかなクンにいってもらいたかった。
水深3mに生息するが、避難港だったため助かった(座間味)