大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

コモド諸島クルーズ2018(3)

南エリアを代表するもう一つのポイントが「マンタアレー」。いうまでもなくマンタが見られるポイントで、クリーニングとフィーディングとホバリングするエリアがあり、潮の流れなどの状況によって、出現するエリアが異なる。


ホバリングするマンタ

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水路に行くと激しい流れの中、約10尾のマンタがホバリングしていた。濁っていたので奥は見えないが、もっといたかもしれない。前方から群がりを撮ろうとしたが、排気の泡が邪魔してしまうので、横から狙った。









マンタの下に入ろうとするカスミアジ                                                                   

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カスミアジも現れ、マンタの下に入って一緒にホバリングする。よくあることで、天敵の目を欺く手段かと思っていた。ところが、カスミアジが海底に突進してまた戻ったのだ。速くてわからなかったが、小魚を捕食したに違いない。マンタの下に入ることで、小魚はマンタに同化するカスミアジに気づかないのだろう。







ホヤが付着する岩
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マンタポイントから少し回り込んだところにもポイントがある。湾なので静かで流れもない。岩に無数のホヤが付着していた。単体ホヤは通常入水孔と出水孔二つの穴があるのだが、ナント穴が三つあるのを発見した。









妖しく光るヒメハナギンチャク                                                                   

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岩場を過ぎるとガレ場で、フラッシャーラスが多く見られるエリア。しかし速すぎて撮影は無理。諦めて移動していると、妖しく光るモノが。ヒメハナギンチャクだった。蛍光色のオレンジだったので、自然光で撮ってみた。









コモドカーディナルフィッシュのペア
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岸のほうに行くと木造船が沈んでいるところに出る。もう朽ち果てて大きな骨組みしか残っていない。下のほうにはテンジクダイ科でコモド固有種のコモドカーディナルフィッシュのペアがいた。尾柄部の模様と胸ビレつけ根付近の赤い線が本種の特徴。オスと思われる個体のアゴが膨らんでいるので、口内保育中かもしれない。