大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

外国産アマダレドクハタ

今回もシガテラ毒魚。見慣れないこのハタはスジアラ属の一種。英名でバーミキュラーコーラルコッドとかハイフィンコーラルトラウト、ブルーラインドコーラルトラウトなどといい、インドネシアやフィリピン、パプアニューギニアなど熱帯海域に分布している。


シガテラ毒魚のアマダレドクハタ                                              

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日本には分布していないにもかかわらず、和名が付いている。その名はアマダレドクハタ。











クリーニングに来たアマダレドクハタ
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食材の大部分を輸入に頼っている日本。魚介類もだいぶ前から海外より入ってきているが、衛生面に問題あるものはもちろん、毒性のあるものも水際でくい止める必要がある。日本にも分布するシガテラ毒魚は和名があるので担当者も判別できるが、英名や学名ではそうはいかない。そこで国の担当機関が和名を付けたようだ。しかも「ドク」と入れて印象深い名にしている。






浮遊するタイプで、ゆっくり移動する
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インドネシアのコモド諸島では比較的多く、ゆっくりと浮遊している姿が観察できる。












いかにも毒々しい
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近くで見るとこんなにスジ模様があることがわかる。




 









興奮色のアマダレドクハタ(上のとは別個体)
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体色変化が激しいのも特徴で、接近したときに感情の変化があったようだ。