大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

初夏の柏島(最終回)

多くの魚が繁殖期の最中だったため、卵保護をしている場面にたくさん遭遇できた。特によく見られたのはスズメダイ科。


卵を守るソラスズメダイのオス                                          
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ソラスズメダイはガレキの下に穴を掘り、中の天井に産卵するため、卵は見えない。だがこの個体は、見えるところに産んで守っていた。



 






卵の世話をするコガネスズメダイ
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コガネスズメダイもあちこちで見られた。卵は岩の表面に産むので見やすい。苔のような感じで灰色をしている。











真っ赤な卵とクマノミ
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こちらは産みたての卵を世話するクマノミ。別のポイントでは、ふ化直前の卵もあった。











貝殻に産み付けた卵を守るマツバスズメダイ                                           
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マツバスズメダイは通常岩肌に産卵するが、珍しく貝殻に産み付けていた。その卵をオスが守りながら複数のメスに産卵させるため、たまに離れてはメスを誘っていた。









卵保護するセダカスズメダイ
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斜めの壁に産卵する習性があるセダカスズメダイは、日にちをずらして何度も産卵する。そのため発生の違いで卵の色が異なる。ここは4色か5色に見える。