大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

初夏の柏島(5)

転石帯の斜面を移動中、チョウチョウウオが疾走して来た。フウライチョウチョウウオかと思ったが、3尾のテングチョウチョウウオだったので、慌てて撮影した。


疾走するテングチョウチョウウオ

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テングチョウチョウウオは日本では珍しい。若魚や幼魚は伊豆半島にも出現するが、成魚が見られる海域は限られている。これまで成魚に出会ったのは柏島奄美大島、鹿児島・坊津だけだ。柏島では安定して見られるので、国内では最も生息数が多いかもしれない。








落ち着きがないクダゴンべ                                                                 

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ダゴンべはウミトサカの中にいた。しかし落ち着きがない個体で、あちこち動き回ってはホバリングする。撮影中、ずっと動いていた。











ヨウジウオ類では大型のワカヨウジ
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砂地にワカヨウジがいた。ペアのようで、片方が動けばもう片方が付いて行く、仲良しヨウジウオだった。











クリーニングされるコロダイ
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ピグミーシーホースが住んでいるヤギのそばに、大きなコロダイがやって来た。ホンソメワケベラがいたからだ。しばらくの間、動きを止めてクリーニングされていた。










雑種の可能性が高いアカネキンチャクダイ
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アカネキンチャクダイがいた。10cmに満たないから若魚だ。警戒心が強く、サンゴの下に隠れてはスキをみて移動の繰り返し。アカネキンチャクダイはキンチャクダイと何かの雑種の可能性が高い。「アカネキンチャクダイ」の写真を見比べると、模様が全部異なるからだ。