アオスジオグロベラ('99年、セブ)
このベラは'00年にインドネシアのアロールで得られた標本を基に新種記載されたが、それより前('90年代初め)に座間味でダイビングサービスを営む小野氏が発見し、『マリンダイビング』('93年3月号)に発表している。ぼくが最初に撮影したのは'99年でセブ島だった。
アオスジオグロベラ('01年、座間味)
座間味で初めて見て撮影したのは'01年で、お花畑というポイント。水深は30mで、小型のウミトサカが群生していることからこの名がある。通常はウミトサカのポリプが開いている、流れが強い時間帯にドリフトダイブするのだが、ベラ類を撮るときは若干弱まったころに入る。とはいえ、深いので粘れない。
アオスジオグロベラ('08年、座間味)
新種記載されてからは種小名にちなんでセヴァーンズ・ラスと呼ばれていた。日本では伊豆大島や柏島、沖縄各地などで生息が確認されていた。そして'03年に日本初記録として標準和名アオスジオグロベラが付けられた。
スミツキオグロベラ('08年、座間味)
'08年に再びお花畑でアオスジオグロベラを撮影しているときに、見慣れぬベラが一緒にいた。その後オグロベラ属のスミツキオグロベラだとわかった。新種記載は'81年で、アオスジオグロベラより早い。
オグロベラ属はオスの体色はさまざまだが、メスはどの種もほぼ同じなので不思議な気がした。