今回の奄美は、ミステリーサークルの観察・撮影も目的の一つ。ミステリーサークルは繁殖期にしかできないので、8月下旬が見納めになる。
ミステリーサークル。オスが卵の世話をしている
ミステリーサークルは二つあったが、どちらも産卵は終わっていた。産卵後はオスが卵の世話をするが、サークルの手入れはしなくなるので形は崩れる一方。最盛期なら新たなサークルをつくり始めるころなのだが、見つからなかったので今期はこれで最後かもしれない。
仲良くエサを漁るヤッコエイとタカサゴヒメジ
周辺の砂地にはヒメジ類やエイ類がよく見られる。砂煙が上がっているところは、大抵これらの魚がエサを漁っているのだ。おそらくヤッコエイだが、特徴の青い斑点は砂が覆って確認できなかった。
5~6cmのコロダイ。成長すると約60cmになる
平坦な海底に石や小さな岩があると、魚が隠れ家に利用していることが多い。ミステリーサークルのそばにあった石にはコロダイの幼魚がいた。
ハナツノハギのオス。左が婚姻色のオスで隣がメス
ミステリーサークルの近くでハナツノハギを見つけた。2尾のオスが1尾のメスにアピールしているところだった。本来なら接近すると逃げるのだが、昨年ミステリーサークルの目印にペットボトルを海底に設置したブイを拠り所にしていたようで、離れなかった。