奄美南部で代表的なポイントは「嘉鉄(かてつ)」。広い砂地に根が点在するという環境。明るいうえに根にはたくさんの魚が見られるので人気がある。最近では沖にミステリーサークルが見られるため、注目されている。
ハマクマノミの周りに小魚が
ブイのそばの根には魚がごっちゃりいて、飽きることはない。この時期はキンメモドキなどの他にキビナゴも群れている。クマノミ類のそばにも小魚が群がることがあるので、煩わしいのではないだろうか。
産卵準備をするセジロクマノミ
沖から戻ったらセジロクマノミが産卵の準備をしていた。イソギンチャクを縮ませて岩を露出し、産み付ける場所をつついてきれいにするのだ。メスの腹部ははちきれそうになっている。あと5分も待てば産み始めたと思うが、浮上の時間になってしまった。
世話をするオス。白枠内はスマートになったメス
翌日行ってみると、案の定オレンジ色の卵が産み付けられていて、オスが世話していた。
クロリボンスズメダイ
今回この根にクロリボンスズメダイが5~6尾いた。1年前は1尾だけだったので、急激に増えたことになる。内湾にはたくさんいるので、稚魚が流れて来て居ついたのだろう。ちなみに本種は八重山には多いが、慶良間ではめったに見られない。