大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

奄美・気になる魚たち(3)

奄美南部で代表的なポイントは「嘉鉄(かてつ)」。広い砂地に根が点在するという環境。明るいうえに根にはたくさんの魚が見られるので人気がある。最近では沖にミステリーサークルが見られるため、注目されている。
 
ハマクマノミの周りに小魚が
イメージ 1ブイのそばの根には魚がごっちゃりいて、飽きることはない。この時期はキンメモドキなどの他にキビナゴも群れている。クマノミ類のそばにも小魚が群がることがあるので、煩わしいのではないだろうか。
 
 
 
 
 
産卵準備をするセジロクマノミ
イメージ 2沖から戻ったらセジロクマノミが産卵の準備をしていた。イソギンチャクを縮ませて岩を露出し、産み付ける場所をつついてきれいにするのだ。メスの腹部ははちきれそうになっている。あと5分も待てば産み始めたと思うが、浮上の時間になってしまった。
 
 
 
 
 
世話をするオス。白枠内はスマートになったメス
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翌日行ってみると、案の定オレンジ色の卵が産み付けられていて、オスが世話していた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クロリボンスズメダイ
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今回この根にクロリボンスズメダイが5~6尾いた。1年前は1尾だけだったので、急激に増えたことになる。内湾にはたくさんいるので、稚魚が流れて来て居ついたのだろう。ちなみに本種は八重山には多いが、慶良間ではめったに見られない。