大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

水中写真を使った年賀状2024

新年のあいさつをメールで交わすことが多くなった。時代の流れでしかたがない。だが、年賀状を手に取って直筆の文字を見ると、差出人との懐かしい思い出が蘇り、アナログは実にいいもんだと思う。今年いただいた年賀状は66(1/10修正)で、その中で水中写真を使用したのは10(1/10修正)。予想どおり、タツノオトシゴ類が比較的多かった。

水中写真の年賀状

 

毎年ハゼの写真で年賀状を送ってくれるのは、西表島の「DIVE SERVICE YANO」。今年は水中ではないが、ミナミトビハゼが木の枝で休んでいるところ。このハゼは浅瀬に住み、水面から出て岩や枝などに登って休む習性がある。

隣はナガサキスズメダイの幼魚で、背景はきれいなウミトサカ。撮ったのはスズメダイの幼魚好きのTさんで、2年前に東京から長崎に異動した。本場のナガサキスズメダイを撮って!とメールした覚えがあり、実践してくれたのがうれしい。

ミナミトビハゼ             ナガサキスズメダイ幼魚

 

ワイド系で浅瀬を撮ったという共通点があるこの3点。左上は水納島の「海と島の雑貨屋さん」。魚眼レンズがあれば撮れそうな写真だが、コバンアジをタイミングよく画面に入れるのは難しい。観察力や経験、運なども必要だ。

下はSさんのウミガメの写真。水がないように見え、不思議な雰囲気になっている。

右は西表島の「Mr.SAKANA D.S」のマングローブの写真。水面上から太陽光線が射し込み、力強く支えているマングローブの根は生命力に溢れている。

水納島の波打ち際、浅瀬のウミガメ、マングローブ