大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

水中写真を使った年賀状 2023

水中写真を使った年賀状を紹介するのが恒例になっている。今年は11通と例年に比べると少なくなった。やはり海外に行けない事情があったので、しかたがないだろう。

今年いただいた水中写真の年賀状

 

11通の中から気に入ったものを選んでみた。選ぶ基準は、撮影意図やその技術、そして被写体が年賀用にふさわしいかなど。そうしてベスト5のうちの3通がこれ。左上は西表の笠井雅夫さんのマングローブ。水中とは思えないほどクリヤー。左下はやはり西表の矢野維幾さんのハゼで、種は不明だが珍しいハゼの求愛シーン。右は池田正樹さんのヒメニラミベニハゼで、小さい被写体にもかかわらず迫力がある。

気に入った年賀状3

 

全部の中で一番よいと思ったのが、左の斎藤光一さんの年賀状。水面を漂うナンヨウツバメウオの幼魚で、枯葉があるのが効いている。波によって水面への映り方が異なるので、想像を超える+αがあると高い評価を受けやすい。右は奄美のダイビングサービス・スタジオーネさんの年賀状。目のところに角のような皮弁があるので、稀種のツノカサゴのようだ。あくびをしている瞬間を撮ったのがすばらしい。

今年一番と二番の年賀状