大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

クラゲに注意! 

きのうは「土用丑の日」だった。夏の土用はウナギと結びついてよく知られているが、各季節もあるらしい。また、「土用波」という言葉があるが、熱帯海域で発生した台風によるうねりが伝わって、海岸に打ち寄せる大波のこと。昔の人は、土用波と一緒にクラゲも来るので注意するように、と話していた。クラゲの触手には毒があり、触手が長いほど毒が強い傾向にある。

日本で1,2を争うほどの強毒のハブクラゲ沖縄本島

 

水面を浮いて移動するクラゲもいる。空気が入った袋(気胞)があり、その下に長い触手を持つカツオノエボシだ。触手はねじれるように縮まっていることもあるが、伸長すると10mくらいになるという。電気クラゲともいわれることがある。

カツオノエボシ(三宅島)

 

形がはっきりしたクラゲは種がわかりやすいが、中にはわかりにくいものも多い。これはわかりやすいタコクラゲ。

タコクラゲ(座間味)

 

ダイビング中は海底のほうを多く見ているので、クラゲに気が付かないことも多々ある。たまたま見つけたときにしばらく探すと、次々と現れる。流れで集まるのだろう。

オキクラゲの仲間(大瀬崎)

 

クラゲを展示する水族館が増えている。クラゲの動きに、“癒される”という人が多いからだろう。このミズクラゲは飼育しやすいことから、多くの水族館で展示している。毒もないか、あってもとても弱いと思われる。

クラゲに刺された場合、酢をかけるとよいといわれてきたが、クラゲの種類によっては逆効果になるらしい。

ミズクラゲ佐渡