大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

長高水族館部

10日の日本テレビ所さんの目がテン」は、長高水族館部の特集だった。昭和61年に老朽化により閉館した愛媛県長浜町立長浜水族館。地元の人々に親しまれた水族館を復活させたのが長浜高校で、なんと水族館部をつくった。


イメージ 1

水族館部には三つの班があり、なかでも研究班はすごい研究をして、何度も賞に輝いている、







重松夏帆さん                                              

イメージ 2

今回紹介されたのはイソギンチャクとクマノミの関係の研究結果で、当時1年生だった重松夏帆さん(現在大学2年生)が、海水中にマグネシウムを増やすとイソギンチャクは毒針を発射しないことを発見した。








研究比較とサンシャイン水族館の表示
イメージ 3

このこと自体学術的に知られていなかったことで、彼女はカクレクマノミの粘液にどれくらいのマグネシウムが含まれているかを調べた。それまでクマノミ類は体の粘液でイソギンチャクから刺されないことはわかっていた。いろいろな実験から、クマノミ類の体から粘液を取り除くと刺されるが、しばらくイソギンチャクをつついたり触れているうちに刺されなくなる、ということは知られていた。

長高水族館部はその成分を分析し、マグネシウムが一因だったこと突きとめ、世界的に認められたわけだ。サンシャイン水族館にはそれが表記されている。








クラゲの刺胞を制御する成分                                            

イメージ 4

その後も後輩たちが研究を続け、クラゲの刺胞もマグネシウムとカルシウムを併せると発射しないことがわかり、クラゲから予防するクリームの開発に貢献したという。