大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

おさかな天国・コモドの海(3)

今回2クルーズしたにもかかわらず、心残りがある。低水温や荒天のため、コモド諸島の特長でもある南エリアでは数本しか潜れなかったこと。


背ビレが欠けているロクセンヤッコ
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しかし、1本しか潜らなかった南の代表的ポイントでうれしい再会があった。以前も取り上げたと思うが、おなじみのロクセンヤッコとまた出会ったのだ。出会うたびに撮影しているので、56カットはある。








ロクセンヤッコ(20099月撮影)
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これは最初に出会ったとき(10年前)に撮影した写真。背ビレが欠けているので個体識別が容易にできる。今回また会えたことで、ずいぶん長生きしていることがわかってうれしい。








インド洋タイプのタテジマキンチャクダイ
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コモドはキンチャクダイ科サザナミヤッコ属が多く生息している。つまり大型のヤッコ類で、ロクセンヤッコ、アデヤッコ、イナズマヤッコ、タテジマキンチャクダイ、サザナミヤッコなどだ。タテジマキンチャクダイは、背ビレ後端が丸いインド洋タイプも多い。






アデヤッコ
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アデヤッコもよく見られ、ペアで行動していることもある。











イナズマヤッコ
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イナズマヤッコもコモドでは頻繁に見られる。ペアでいることもあり、他の海域に比べて撮影しやすい。










サザナミヤッコ
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サザナミヤッコは南エリアでは比較的よく見られるが、なぜか北エリアではほとんど見られない。コモドでは希少種。