海藻が似合うキジハタ
キジハタは全長35cmほどで、黄色っぽい体にオレンジ色の丸い斑点が全体に散在し、背中には黒っぽい大きな斑紋がある。しかし、体色をよく変えるので、本当の体色はよくわからない。
海藻が繁茂する岩場で休む
ウミカラマツで休む
佐渡では海藻が繁茂した岩場にいることが多い。たまに隣接した砂地に出ることもある。また、ウミカラマツの間に入って休んでいることも。あまり警戒心がないのもキジハタの特徴。
腹部が大きなメス
繁殖期は夏で、7月にはお腹が膨らんだメスを見る機会が増える。メスはオスより小さく、30cm未満。
婚姻色になって求愛するオス(右)
メスの近くにやって来たオスの体には、こげ茶色をした不規則な模様がくっきり浮かび上がった。たぶん婚姻色だろう。最初の段階ではメスは遠ざかるだけ。繰り返し求愛すると受け入れ態勢が整い、日没後に産卵するのだろう。通常のダイビングではそんな時間までは無理なので、肝心な場面は観察できない。でも日本海で繁殖しているのは確かだ。