タキゲンロクダイの近縁種のキスジゲンロクダイは、体型が丸みを帯びていること、体側の帯の色が明るいことなどで識別できる。
キスジゲンロクダイのペア(コモド)
また、成魚でも背ビレに目玉模様があるのも特徴になっている。多くの場合、ペアで行動している。
東南アジアには多い(ラジャアンパット)
分布域はタキゲンロクダイとほぼ同じで、日本にも分布していることになっている。にもかかわらず、日本で撮影された写真は見たことがない。図鑑の解説には、小笠原の母島で1個体だけ採集されたことがあると書かれていた。インドネシアやマレーシアなど東南アジアではよく見られる。タキゲンロクダイより生息数は多い。
カイメンの近くにいる(ラジャアンパット)
カイメンへの依存度はとても高く、したがってカイメンが多い場所を行動域にしている。
カイメンをつつく(コモド)
カイメンの表面をつついていることもある。付着している小さな動物を食べているのだろうか。
仲むつまじいペア(コモド)
キスジゲンロクダイは警戒心がさほど強くないので、比較的写真は撮りやすい。驚かさなければ、ペアで寄り添っている仲むつまじい姿も撮ることができる。ただ不思議なのは、幼魚にまだ出会ったことがないのだ。どんなところにいるのだろうか。