キンチャクダイ科のイナズマヤッコは、フィリピン以南の西部太平洋に分布している。全長約25cm。警戒心が強いため、撮影するのは難しい。最初に出会ったのはパラオ。素早く逃げるのをニコノスで何とか撮った。28年前のことだ。
イナズマヤッコ(パラオ)
それから11年後、パプアニューギニア(PNG)で撮影した。PNGは比較的生息数が多いため、警戒心はさほど強くない。わりあい撮りやすいと感じた。
イナズマヤッコ(PNG)
本種は日本に分布していない。にもかかわらず、なぜ和名が付いているのだろうか。観賞魚として海外から輸入されていた昔、英名や学名ではわかりにくいので、輸入業者が通称として付けたのではないだろうか。顔やヒレなどの水色のラインを稲妻に例えたのだろう。だとすればイナヅマだが、図鑑はイナズマになっている。
イナズマヤッコ(ラジャアンパット)
コモドでもよく見られる。生息数も多いので、近寄っても撮れる。
正面顔(コモド)
コモドではたまにペアでいることもある。さすがにきれいに並んでいる姿を撮るのは難しい。これはじゃれ合っているところ。
イナズマヤッコのペア(コモド)